いつも眠たい

バタバタワーママのあの頃のことや今のこと

 本サイトはプロモーションが含まれています

【ECあるある】大好きな上司が辞める話


f:id:sleepingsleeping:20190704084438j:image

 

とてもとてもとても、言葉では言い表せないくらいにお世話になっている現上司がもうすぐ退社する。

 

それは私にとって、とても大事件で、そして見捨てられるような気持ちになったこともある。

 

けれども、もしも私がその人であったならば絶対的に私も辞めるな、と思ったときに、上司の人生を謳歌して欲しいと思えるようになった。

 

出会い


f:id:sleepingsleeping:20190704084618j:image

 

その上司と私は、私が中途で今の会社に入ってすぐの頃はそんなに接点も無かったように覚えている。

 

私は新卒の時にリーマンショックがあり、内定取り消しを経て、(それが卒業旅行のパリでの出来事であった。ドラマチック。)何とかECの世界にバイトから入った。

 

そこからすぐに正社員になってEC業界一筋。

そして、今の会社に大手モールのコンサルの方の紹介で入社した。

 

いつくらいからか全く覚えてないんだけども、私はマーケティングの、上司はクリエイティブの実質的な責任者であり、二人であーじゃないか、こーじゃないかと話し合い、そしてやってみて数字を見て、分析し、また話し合う。

ECならではの高速で回る世界に、高速でPDCA回しながら食らい付いてた。

そして、それこそが私達の仕事のやりがいであり楽しさであった。

 

そこが一致していて、お互い刺激しあってバリバリできていたと思う。

数々のモールの賞もたくさんの頂いた。

 

けれども私とその上司は、私が結婚して産休に入って少し離れてしまった。

と、言うか、私には守るべきものができた。

 

子供ではない。

いや、子供が生まれたからこそなのだが、私達の最大の違いは、会社につぎ込める時間の差だった。

 

 

ECあるある


f:id:sleepingsleeping:20190704084730j:image

 

ECを目指す方には本当に気を付けて欲しい、というか前提すらなっているが、EC業界は時間にルーズで、社長が家業として始めたものが会社になっているので、本当に社長に近くなるほど、その時間は奪われていく。

 

これはあくまでも私の所感だが、少数精鋭ならまだしも企業の体をしてき出したような会社が特にそうだ。

 

少数精鋭の会社と呼ぶに呼べないような人の集団の方がまだ、ECの楽しさがあり、更にやり易さがあると思う。

時間もある程度自由だし、お盆なんかも休み。

更に研修がない。

 

企業の体をしてきたECは、人ばかり増えてあまり利益という利益は出ず、研修と言う名の精神論教育に走りがちだ。

理念や採用、育成、とか言い出し、育成する土壌がないので、三年目でなにもできない社員ばかり。

 

土日に泊まりがけで研修があったり、つきに何度もときには自腹で研修。。。

 

そういうコンサルに社長がハマりがちなのもECの社長アルアルだと思う。

 

 

 

 

私は5社結構大きなECを回ったが宗教につれていかれたのが、1社。

他の2社でもこういう能力開発系のコンサルにどっぷりだった。

そんなことせずにECの基本を学ぶのはどうだろうと常々思う。

ECなのに、うちの会社にはGoogleのアナリティクスやアドセンスGoogleアドサーチコンソールを、知ってる人間は私くらいしかいないのだ。

 

 

さらにそこそこ大きいので、アマゾンや他の大きなEC店舗がお盆なんかも休まず発送、となると出勤になる。

 


f:id:sleepingsleeping:20190704085355j:image

 

そして、社長はやりたいことがたくさんあって、それに振り回されるのはデフォルトだ。

会社と言うにはあまりにも社長が近いのもECの特徴だと感じている。

 

それに付き合い切れるだけの時間は私にはなかった。

 

でも、その上司は悪いことに社長のこんなことやりたい、というざっくりした無茶ぶりとも言える要望だけである程度社長の意図したものをすくいだし、形にできる人だった。

 

私はある程度ブレイクダウンしないと、社長なに言ってんだよ?状態で、社長の、感覚があまりまだ掴めない。

大体の人間がそうだと思う。

 

そんななかで、私の上司が重宝されないわけがない。

 

ひどいときには朝の五時まで社長の想いをアウトプットするのに付き合ったりするなんてザラだった。

 

結婚も子供も、直接は言われているのを聞いたこともあるが、ずっと今は辞めて、といわれていた。

笑いながら、冗談っぽく言ったからといって許されることじゃない。

 

 

消耗されるのはいつも


f:id:sleepingsleeping:20190704085202j:image

できる人が消耗されるのはどの世界でも悲しいけど真実なんだろうと思う。

 

できる人は消耗され、いつか会社を辞める。

その時に、その人の影響力で何人か引っ張られて辞めるのをたくさん見てきた。

でも、自分事になるとは思わなかった。

 

 

なんで辞めるんですか?

 

と聞いたときの上司の答えはこうだった。

 

自分の時間を生きたいかなー。

 

それを聞いたときに、ぶわっと今まで社長に酷使されてきたその人を、助けられなかった自分への後悔が沸いた。

 

なにか出来たかもしれないのに。

そうすれば上司は辞めないで済んだかもしれないのに。

私は守ってもらってきたのに。

 

でも上司は後悔とかではなく、先に進むと決めたのだ。

これから自分の生活と両立する働き方を求めたのだ。

 

だからそこは、ただただ今までの感謝しかない。

本当に楽しかったです。

ありがとうございました。

 

(でも私は。

私はこの上司のいない会社でECを楽しめるだろうかと思う。

あーでもないこーでもないと、言いながら試作を考えて形にして、っていう切磋琢磨を、誰としたらいいんだろう。)