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「沼で溺れてみたけれど」著:ひらりさ を読んでみた。あらすじと感想。

どうも、むーむーです。

今回は外装とタイトルで秒で読むことを決めた、「沼で溺れてみたけれど」著:ひらりさという本の紹介です。

 

「沼で溺れてみたけれど」著:ひらりさ のあらすじ

端的に言えば女性の「お金」と「欲望」にまつわるインタビューエッセイ集です。『FRaU web』で連載されていた人気コラムを単行本化したものらしく、内容としては、不倫・ママ活・スピリチュアル・推し・タワマンなど、さまざまな「沼」に溺れた女性たちの生き方や考え方を紹介しています。

 

ひらりささんってどんな人?

ひらりささんは、日本の文筆家、ライターであり、オタク文化、BL、美意識などのテーマで、女性についての様々なエッセイ、インタビュー、レビューを執筆してらっしゃるみたいです。今作で初めて存じ上げました。ひらりささんは平成元年生まれのオタク女子4人によるサークル「劇団雌猫」メンバーもなさっています。こりたは、聞いたことがあると思ったんです!なぜか名の音って調べてみたら、以前、レビューを書かせてもらっていた、「だから私はメイクする」というドラマの原作が「劇団雌猫」さんでした!

 

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結構、女の内部構造を、つんつんつつくようなエッセイを書かれるような方なんですねきっと。

 

「沼で溺れてみたけれど」著:ひらりさ の個人的感想

この本、今まで推しを押してきた私からしたらすごく興味深く読むことが出来ました…!
私も推しは様々でした…

  • アーティスト
  • 若手俳優
  • アニメキャラ
  • KーPOP
  • コンカフェ店員

など(笑)
でも、どうしても超えられない一線があったのです。
それが、課金できる上限を自分で決めてしまうと守っちゃう所なんです。

どうしても何もかもをなげうって推せない。

前に書いたかもしれませんが、バンギャだった頃、私の友人は教師をやめてキャバになりました。

 

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教師だとどうしても行けるライブに限りがあるからです。
私はそこまで出来ないな、と、その時も思ったものです。

 

先日スキズのライブに行って夢のようでした。
でも、どうしても私は、CDを30枚も40枚も購入してあげれる太い推し活はできないんです。。。。

 

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それを恥じる時もあれば、これくらいの距離感がちょうどいいんだな、と思うこともあります。
結局どこかで自分の理性?生活?が自分の欲を抑制してくるんですよね、私の場合は。
だから、何もかもなげうって推しを推しきれる人にかっこよさも感じつつ、ちょこっとだけ大丈夫かな?という心配も感じるんですね。
そんな私は凡人だな、とも。

そんな私からしたら、この本の魅力は、インタビューされた女性たちが、自分の選択や行動に対して後悔や自責の念を持たずに、嘘でしょ?って思うような大胆さでズバズバ行動しているところの面白さでした。

その行動力たるや、読者にとっても刺激的であり、勇気づけられるものだと思います。
特に、結婚して子育てし始めてしまった私のようなワーママからしたらすごく面白い(笑)絶対できないから(笑)
そんな時間もお金も、持ち合わせてないんですよね(笑)

(時間は作るものだよ、とか言わないで…)
子供たち1番になるし。

 

そして、女性の「お金」と「欲望」ってほんとに多種多様なんだなってめっちゃ感じさせられました。

  • マンション買ったり
  • グッズ買いすぎて遠征先で友人である著者に泣きついたり
  • ママ活しちゃったり
  • スピリチュアルにハマったり…

みんな、全然違うんですよ。
同じなのは、その後、皆、前向きに生きているところです。

彼女たちは「沼」に溺れた後、岸にたどり着いてるんです。ちゃんと。
今も溺れている人がいないのが救いかもしれません。

 

社会的には非難されがちな不倫やママ活などの話題を、恥じらうことなく赤裸々に語っている女性たちの姿も、きっと昔では有り得なかったんだろうと思います。
性風俗とかだってある時代だし、自分の価値観や幸せを見つけるために、女性が選択をしていいんだと、言われているような気にもなります。


特に、出てくる方たちは自分で稼いだお金を使っているので、稼いだお金の使い道の自由!みたいな女性が強くなったぞ、みたいなのも感じるんですよね。裏テーマ的に。
それって、ちょっと考えさせられるものがあります。


彼女たちは「お金」と「欲望」の関係をどう捉えているのか、どうバランスを取っているのか、どう幸せを感じているのか…
普段自分の生活でいっぱいいっぱいで、他人の芝生なんか青く見えすぎちゃう位余裕ないのですが!

他人のそういう所を覗き見出来るめっちゃ楽しい一冊です。
でも、ほんとに岸にたどり着いている方たちなのでいいんですよ。
沈められちゃう方もいますからね。
何人か私も知っています。


自分の思う「普通の幸せ」が、他人にとって、どれだけ意味をなさないものか。
その、そとにあるものを垣間見ることができる場末のスナックでしか聞けないような話が満載。是非是非、秋の夜長に読んでみてください。